リビングアクセスの暮らし
staff 安藤
ある間取りが自分の暮らし方にあっているかどうかを見るとき、各部屋の位置関係に注目することが私は多いです。特に、帰宅して最初に入る「玄関」と、「リビング」との関係。このとき、自分が生まれ育った家の間取りを無意識のうちに「良い間取り」と捉えているように感じます。
今回は「リビングアクセス」型のプランについて考えてみたいと思います。玄関からすぐリビングにアプローチするこのプランは、今回103、201、202、301、302住戸で見ることができます。廊下を少なくして他の空間に割り当てることができるのはもちろん、なにより、帰宅してすぐ家族と顔を合わせることができるというのが大事なポイントだと私は思います。
リビングアクセス型のプランは、一般的には2~3LDK等の住宅に住む核家族に対して、帰宅した子供との会話を促すものとして有効とされています。私も子供のころからずっとリビングアクセスの住宅で過ごしてきましたので、帰宅したらまず家族に「ただいま」と言って目を合わせるのが当たり前でした。親とケンカしてて気まずいから口をきかずにそっと部屋に・・・なんてことはできませんでしたが、逆にそれができてしまうような環境に慣れないで良かったと今では思います。このリビングアクセス、子育て家族に限らず、1LDKの夫婦での暮らしにおいても重要だと思います。
参考:リビングアクセスの好例。大きなワンルームのように空間がつながる住まい。
リビングやキッチンが玄関からすぐ通じるため、自然と家族とも顔が合う。
ゆるやかに部屋を区切るオリジナル本棚も。
住まい訪問Vol.12
http://01-office.co.jp/sumai_houmon/sumaihoumon_12.html