バブル期に建てた倉庫兼住宅の4階建て鉄骨ALCビルをカプセルホテルとカフェにコンバージョンした計画。街に開かれた施設にしたいという意図から、1Fには日本初出店となるカフェ「カフェアアルト」が入る。クリエイティブディレクションはフィンランド人のインダストリアルデザイナーのハッリ・コスキネン氏が手掛けた。

細長い建物が隣接する敷地でも室内に自然光を採り入れられるよう、京都の町屋で見られる坪庭を減築して設けたり、奥に1-2Fをつなぐ吹抜けを増築した。京町家の軒庇のラインを復元しつつ、宿泊カプセルのデザイン的モチーフを開口部に用いて、伝統に新しさを重ねた表現を試みた。