緑の風景や木の色をインテリアに


 

 

⼊居して4年が過ぎますが、住んでみていかがですか?

 
借景にも恵まれ、どこを⾒てもグリーンが⽬に⼊ってきます。三⾯に窓があり、光の⼊り⽅が刻々と移り変わるので、1⽇家にいて楽めますね。

「今」気持ちのよい場所はどこだろうと、常にベストポジションを探しています。 以前は⾼層階に住んでいたので、今は地に⾜が着いた⽣活をしているなと感じます。
 

グリーンやお花がきれいに飾られていますね。


⼤きな窓の外に、⽬隠しを兼ねた花台を付けてよかったと思っています。隣の建物が隠れ、外のグリーンが眺められるように、半透明のルーバーの向きが計算されているので、家の中のグリーン→借景のグリーンと、奥⾏のある⾵景を楽しめます。⾬⾵からある程度守られているからなのか、植物も元気に育ち、1年中お花に囲まれた⽣活ができます。朝は⼩⿃がやってきて、さえずりが聞こえるんですよ。ここで育てたハーブをお隣の⽅にあげて、お返しに他のグリーンをもらったりしてます。
 

他の⼊居者の⽅との交流は?


お花⾒とクリスマス会は毎年開かれていますね。⼀緒にお散歩や買い物に⾏ったりもします。アプローチに2⼈、3⼈・・・と⼈が集まり、井⼾端会議になることも。ここはちょうどアプローチの突き当たりにあるので、良く⾒えるんですよね。⼦どもが⼿をふってくれたりして、⻑屋っぽくていいなと思います。 他の住⼾のお⼦さんが1⼈で遊びに来ることもありますよ。ここでご飯を⾷べていくことも。

賃貸で⼀時⼊居された⽅の歓迎会、送別会も⾏いました。T-treppeに住む⼈は仲間のような、家族に近い感覚ですね。
 

こだわられたところ、気に⼊っているところを教えてください。


家はどこかほっとするところがほしいと思ったので、温かみのある感じにしたかったんです。 テラコッタの階段とか、全て⽩にせずに⽊の⾊をつかうなど。リビングで寝そべって、⾒上げたときに⾒える階段のR(アール)部分は、家族だけが気づく部分かもしれませんが、とても気に⼊っているところです。
 
あとは住み始めてから、⽞関上部の庇に⼿摺を付けて花台にしてもらったのですが、予想以上に活躍しています。夏には⽇除けを兼ねて朝顔とゴーヤを育てたんですよ。朝顔を他の住⼾に住む⼩学⽣のお⼦さんにあげたら、ちゃんと育ててくれました。

ライフスタイルの変化を考えたプラン検討を


 

 

設計施⼯途中の思い出は?


施⼯途中の現場が⾒られるというのは、コーポラならではの楽しみ。予算の都合で諦めた部分もありますが、オリジナルでつくってもらった部分は「⾃分たちのために考えてつくってもらった」という思い⼊れがありますね。
 
内装や間取りにとどまらず、例えばタオルハンガーや、紙巻器といった⼩物までオリジナルでつくってもらいました。形はシンプルですが、他では⾒かけたことがないです。
 
あとは設計者とこちらの考えが合わない部分が出てきたときに、話し合って解決してきた過程。階段を1段増やしてもらったりしました。
 

創作住居をえらばれたきっかけは?

 
以前は仕事の帰りが遅くなるとカプセルホテルを利⽤していたので、職場の近くに家が欲しいと思っていました。

創作住居は都市部に住むには良い選択肢だと思い、説明会を聞きに⾏ったんです。他の⼊居者の顔が⾒え、どこにどれだけお⾦がかかるのか、⾃分が⽀払う分もそうですが、事業全体のお⾦の動きが⽬に⾒えるというのもいいなと思ったんです。

説明会に伺った時点で1住⼾(現在とは別の住⼾)しか空いていなくて、申し込み書を送ると、⼀⾜先に申し込んだ⼈がいたと連絡がきました。諦めようと思っていたところ、ちょうど今の住⼾のキャンセルが出たと聞き、申し込みに⾄りました。結果的には、今の住⼾を選ぶように何かタイミングがあったのかもしれません。
 

創作住居を検討されている⽅に⼀⾔どうぞ。

 
設計者を信頼して、⾃分の考えを遠慮せずに、何でも話すことが⼤切だと思います。こちらでは解決⽅法が予想できないことでも、なんとか考えてくれます!

そして今のライフスタイルだけでなく、⽣活の変化を考えてプランを検討されることをお勧めします。後で⼿直しできるくらいの余裕があるといいのかなと。ここは⼦どもたちが独⽴したら3階の間仕切りをなくそうと考えているんですが、住み始めたら気に⼊っちゃって、なかなか出て⾏かないのが想定外でした(笑)

奥様が描かれた絵や⼿作りのリース、グリーンやお花がきれいに飾られ、⽇々の暮らしを丁寧に楽しまれているなと思いました。⽞関を⼊ってすぐ伸びるテラコッタの階段は、夏にはアイスを⾷べながら涼んだり、来客時のちょっとした憩いの場になっているそうです。お話の中で印象的だったのは、何度か出てきた「結果的に良かった」というお⾔葉。ゼロからつくる過程の中で、全てが予想通りとはいかないけど、実際に住んでみてとても満⾜しているとのこと。⼿作りケーキとコーヒーを頂きながらとても気持ちのよい時間を過ごし、「1⽇家にいて楽しめる家」を体感できました。帰る際、お隣のお⼦様に「ケーキあるけど⾷べてく?」をお声かけされていたF様。そんな関係が育まれていることがとても嬉しく、そして羨ましく思いました。