⼊居して1年超経ちますが、住んでみていかがですか。


甲州街道が近いわりに、緑道があるお蔭か、思いのほか静かですね。

またダイニングキッチンが緑道に⾯しているので、春の桜は勿論、夏の鮮やかな緑も、眺めていて気持ちが豊かになります。⾃分達の思い描いていたイメージが実現した住まいなので、所謂真新しい空間に住む場合に⽐べて、すっと馴染めた気がします。

それに、他の⼊居者と竣⼯前から顔を合わせる機会があり、引越し前に知り合えていたのも、新居に慣れるのが早かった理由の一つかもしれません。

出来上がったものを購⼊したのではなく、プロセスの段階から参加し、設計者と⼀緒に作り上げてきたので、完成品を買うだけより愛着を感じますし、逆に⾃分達で1つずつ決定してきた事だと思うと、多少の不便があっても不満が⼩さく感じます。

また、光を出来るだけ取り込む為にガラスを多⽤し、ほとんどの壁を⽩にしたのが功を奏し、希望通りに光を愉しめる住⼾になったと思います。
 

⽩とRCで統⼀された空間にグリーンが映えます。


元々広く⾒える様に⽩ベースにしたいというのと、インフィルは飽きがこないようにシンプルにしたいと考えていました。⽩はどんな家具や、インテリアにも合いやすいですし、住み始めは⽩ということで気を遣いましたが、慣れると気にならなくなりましたね。

すっきりとした空間になると予想していたので、設計中から緑を置く事を想定していましたが、実際に置いてみると、グリーンがとても引き⽴つので、段々緑の分量が増えてきました(笑)その場所毎に合った鉢を設える事で、室内の⼼地よさがぐっと増した気がします。今後はバルコニーにもっと緑を増やす計画なんですよ!!
 

ガラス貼りのお⾵呂はどうですか?

 
2階のプランニングの際に、真っ先に検討したのがお⾵呂を現在書斎にしている奥側にもってくるのか、現状のもっとも⽇当たりがよい場所にするかということでした。せっかくのガラス張りのお⾵呂なので、光がたっぷり⼊る⽅に決めて⼤正解でしたね。

機能だけでいえばユニットバスの⽅が快適だと思いますし、掃除の⼿間もかかりますが、ガラス張りのお⾵呂を採⽤したことで、ユニットバスでは不可能な、とても⾒映えのする空間になったので、かなり満⾜度が⾼い事の1つです。
 

設計施⼯途中の思い出は?


雑誌を⾒て当初から明確なイメージがあったのが、キッチンです。具体的に思い描いていたキッチンを予算内で実現してくれる所を探して、⼀時はほぼ毎週の様にショールーム通いをしていました。お⾵呂の⽔栓も納得いくものを⾒つける為に、かなりあちこち訪れたので、⾊々なショールームに⾜繁く通ったなというのが、印象に残ってます。そのかいがあって、キッチンは使い勝⼿もよく、デザインも希望が叶い、⽔周りの⾦物も気に⼊る物に巡りあう事が出来ました。
 

創作住居に決めたきっかけは?

 
当初はマンションを探していました。何軒もモデルルームなどを⾒学したのですが、決め⼿になるものがなく・・。そんな時に丁度、実家に近い場所で、コーポラティブハウスの募集が⾏われているのを知りました。

気持ちのどこかにただ買うのでなく、家作りに⾃分達も参加したいという思いもあったので、 早速説明会に参加。⾃分達の希望に合う⽇当たりのいい上階の住⼾、且つ緑道に⾯したスケルトンに空きがあったので、ほぼ迷わずすぐに決めましたね。
 

創作住居を検討されている⽅に⼀⾔どうぞ。

 
持ち込み家具がある⽅の⽅が多いと思いますが、⾃分達で取っ⼿やコードを含まない本体だけのサイズを測ると、予定の場所に⼊らないという事になるので、設計者に測ってもらうのが⼀番いいかなと思いました。

また、当初沢⼭の要望を詰め込んだプランが出来上がった後に、予算調整という壁がありますが、あれこれ削っても、案外出来上がりは満⾜したものが出来たということを、伝えたいですね。

その為にはお⾦のかけ⽅の優先順位を明確にする事、デザインと予算両⽅納得できるものを⾒つけるにはとにかく根気良く探し続ける事、設備はショールームで必ず実物を⾒る事が⼤切だと思います。

S邸はガラス張りのお⾵呂や、⽩とガラスが多⽤された空間デザイン など、かっこいいんだけど住んでみるとどうなのだろう?という要素が 幾つも盛り込まれたお宅です。竣⼯から1年を超えたタイミングで訪れてみて感じたのは、お⼆⼈が⾒事に住みこなされてるなあという事!! 気負わず、でもそれぞれのデザインの意図や効⽤は存分に満喫されているご様⼦に、なんだか嬉しくなりました。別のコーポラのお宅でも掃除の回数が増えたという声を聞くことがありますが、⾃分達が作り上げて来た空間に対する愛着が、掃除を苦にさせないどころか、むしろきれいに保ちたいという積極的な気持ちから⾏っているというのを、S邸のお話を伺う中でもひしひしと感じました。この様に住まい⼿に⼤切にされながら時を経ていく家⾃⾝も、その様な住み⽅が出来る住まい⼿もどちらも幸せだなあと、S邸を訪れてそんな印象を持ちました。